利休忌を想う。

(利休忌)

まもなく利休の命日、利休忌を迎えます。
利休さんを語るというのはなかなか難しいようで、容易ではありません。利休さんが居なかったら、我々はたぶんお茶なんかやってなかったでしょうし、お茶そのものも今現在残っていなかったかもしれません。
広く茶湯が普及する礎を造り、「茶聖・利休」とあがめられるばかりでなく、歴史上も重要な役割を果たしその名を戦国史に残しています。
「内々の事は宗易に、」と秀吉の内政参謀とまでなっていた利休は果たして戦国の世にどのような影響を及ぼしていたのか。表だって描かれる史料がない分興味をそそられます。
なかなか苦戦しているNHKの大河ドラマ。利休をキーパーソンに戦国を描いてみたらさぞや面白いのでしょうが、ドラマはおろか、時代小説にもなかなか描き切れていないのが実情です。誰もが知っている戦国時代における歴史上の有名人ですが、「茶人」の面からだけでは描ききれません。30年近く前利休400年忌に当たり映画も制作されましたが、やはり描き切れ居ていないことは否めません。
周辺には多くの戦国大名が存在しています。たとえば比較的密接な関係もあった細川親子(藤高、忠興=幽斎、三斎)あたりも、信長→秀吉→徳川へ続く歴史の中で活躍しつつ利休との関係も深いものがあります。誰か書いてくれませんかねぇ。
もう一人、利休の最後を見送ったことで知られる、古田織部。まさか「へうげもの」を原作にするわけにも行かないのでしょうね。アニメもしましたけど利休切腹まででした。
是非全編を形にして頂くのも一つの答えかもしれません。

 


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