親しみやすい茶道具を販売

買い物カゴを確認する

茶湯 晴山

TEL.025-224-8848
問い合わせ
トップページ展示会茶湯の入口茶道具の揃え方晴山茶道塾石州流茶道店舗
 
  • トップページ
  • 展示会催物
  • 茶湯の入口
  • 茶道具の揃え方
  • 晴山茶湯塾
  • 石州流茶道
  • 店舗情報
  • 今月のお稽古ブログ
  • 茶道具一覧
  • 季節の茶湯
    • ネットで楽しむ茶湯十二ヶ月
      • 茶の五月(初風炉を楽しむ)
      • 五月の茶湯(端午の節句にちなんで)
      • 茶の五月(五月の語句)
      • 茶の六月(雨を楽しむ)
      • 六月の掛物、菓子、茶花、銘
      • 茶の六月(六月の語句)
      • 茶の七月(暑気の茶湯)
      • 茶の七月(名水点)
      • 茶の七月(七月の語句)
      • 茶の八月
      • 茶の八月(夕去りの茶事)
      • 茶の八月(八月の語句)
      • 茶の九月
      • 茶の九月(秋の茶会)
      • 茶の九月(九月の語句)
      • 茶の十月
      • 茶の十月(中置)
      • 茶の十月(十月の語句)
      • 茶の十一月
      • 茶の十一月(侘茶における茶味)
      • 茶の十一月(十一月の語句)
      • 茶の十二月
      • 茶の十二月(事始め)
      • 茶の十二月(十二月の語句)
      • 茶の一月
      • 茶の一月(一月の行事)
      • 茶の一月(一月の語句)
      • 茶の二月
      • 茶の二月(夜咄の茶事)
      • 茶の二月(二月の語句)
      • 茶の三月
      • 茶の三月(三月の行事)
      • 茶の三月(三月の語句)
      • 茶の四月
      • 茶の四月(透木釜、行事)
      • 茶の四月(四月の語句)

「ネットで楽しむ茶事十二ヶ月」=茶の九月(秋の茶会)

 

茶会の多くなるころ
秋になると再び「茶会」が多くなる季節です。

saiji_09-2_02.jpg
大寄せ茶会

 いわゆる「大寄茶会」が盛んに行われます。毎週、あるいは茶会週間のように次々と各所で行われることが多いようです。
 会場も「茶室」という空間では大勢のお客の対応できないため、ホテルや催事場のようなところが中心になります。畳の部屋が確保できる場合はまだいいのですが、三十人五十人と入れる座敷を幾部屋も確保することは東京や京都など大都会を除けば難しくなっています。

いきおい、洋間やホールで茶会を催す場合が多く見られがちです。一日二百人から五百人あるいは千人とかの茶会も少なからず催されています。

saiji_09-2_01.jpg
野点傘を使った茶会風景

 また、茶湯にいささか遠い人々にとって「茶会」のイメージは「朱傘」即ち「野点傘」らしいのです。
洋間やホールを使用することによってイメージが「屋外」と捉えやすく、「立礼」や「野点」をイメージした席が多く見受けられるせいではないでしょうか。

 これは笑い話のようですが、実際に耳にした話で、日頃のお稽古でも「初釜」が終わると「春のお茶会の点前の稽古」が始まり「春のお茶会」が済むと「秋のお茶会の点前の稽古」がはじまる。といった笑うに笑えない現実があるようです。
 今から四十年ぐらい前、はじめて茶会に出させてもらった頃、勿論「初めて人前での点前」の時には何度も練習はしましたけれども、二回三回と繰り返す内に不思議となれてさすがにあがらなくなったものですし、繰り返し「茶会の点前の練習」をした記憶がないのです。
 つらつら考えてみるに、そのころは「茶会」というものが、普及し始めてまだ物珍しくもあった、という事と「日頃のお稽古の発表会」の要素も多分にあったのではないでしょうか。
 点前も「平点前」とか「何々棚点前」せいぜい「長板点前」ぐらいだったのでしょうが、かれこれ五十年も「同じ日にち」で「同じ会場」で、顔ぶれもそうそう変わらない、となってくる内に、人間「飽き」が来るもので「変わったことをしないとつまらない」と考えるようになったようです。
 もちろん会場のせいもあるでしょうが、日頃の稽古でしたことのない「立礼」の席や「野点」や、はたまた「逆勝手」の席などが登場します。
 特殊なことをし出すとなると「練習」が必要、即ち「茶会点前」の反復、となってしまうためではないでしょうか。そう、いつの間にか「稽古」ではなく「練習」になってしまっています。
そうこうしているうちに茶会の数、回数も増え、人口が右肩上がりの時にはそれでも良かったのですが、今や何処を見渡しても、茶会が「余っている」様な有様です。
 ここらで「茶会」も「構造改革」「リストラクタブル(再構築)」をしなくちゃならないのではないでしょうか。
 近年漸く「濃茶席」を設ける茶会がでてきました。実によいことではないでしょうか。
これからは「充実した点心席」を含む「濃茶」「薄茶」を巡る「小寄茶会」にしていくことも一つの手段と考えられます。人数も百人からせいぜい百五十人。
 複数の流儀が催す茶会であっても、「点心席」を一席と考え毎年交代で行うことによって廻っていくように思われますし、実際に成功しているところもあるようです。
「よそを見る」も大切な勉強だと思います。これからは、色々な流儀が交流し、「点前が違うからおかしい(可笑しい)」のではなく「なぜそうなったのか、なぜ違うのか」などを尋ね合うのもおもしろいと思うのですが。
 どうしても現行の形式がかえられない場合でも、ホールや洋室にも「畳」を敷き「和室」にしてしまうか「小間」のセットを組み立て茶室の雰囲気を作り出すことによってより本来の「茶湯」の雰囲気になり道具組で「趣向」の出来る席造りもなしえますし「日頃のお稽古の成果」を発表できる場所と成り得るわけです。「為にする練習」は不用になってくるのではないでしょうか。

saiji_09-2_03.jpg
茶箱を使った月見茶事

また、意外と登場しないのが「茶箱」や「茶籠」を使用した茶会です。「野点風」な設えをするのですが、点前は普通の風炉の点前や旅箪笥、「野掛け」を装い「釣釜で炉点前」・・・もちろんこの時期では香合をどうするのとかえって厄介な問題を抱え込んだりもします。
「変わったことをしないとつまらない」とお考えなら、茶箱・茶籠も良い工夫の一つと考えてはいかがでしょうか。
 また、茶箱茶籠は昔から「数寄者」の腕の見せ所とされ、これぞ「見立て」や「工夫」のしどころ。
 ただし利休さんは「野点にこそ名物を出し、廻りの景色に目を奪われやすい客の目を引きつけなければならない」と仰っておられます。
 もう一つには「趣向」に工夫を凝らせば様々に変化させることが出来、楽しめるはずです。ただ「趣向重視」的な茶番に流れるのではなく、茶湯に新たな試みをしてみて頂きたいところです。

« 前
上へ
次 »

送料について | お支払方法(お支払方法の欄をご覧下さい) | 特定商取引法に基づく表示 | 個人情報保護方針 | 買い物カゴを確認する

茶湯 晴山 新潟市中央区花町2059-1  E-mail:jitekikenseizan@yahoo.co.jp
Copyright(C) 2011 SEIZAN All rights reserved.