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茶の二月「仮想現実(バーチャル)茶事」(夜咄の茶事)

 

「初釜」も大方終わり二月の声を聞くようになると静かなシーズンを迎えています。暦の上では春ですが、実際の気温は全国的に見ても節分頃が最も寒さが厳しいといわれています。極寒を迎え侘びの月とも言えます。こんな時期はむしろこの寒さを「小勢」で楽しむ茶湯はいかがでしょうか。

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座敷行燈の置かれた待合

茶事でいえば寒さの厳しい暮れから二月にかけて、「夜咄の茶事」や「暁の茶事」といった「燈火」を楽しむようなお茶が盛んに行われる時期でもあります。
 冬の時期、露地を使うお茶事は雪国では雪の影響で、なかなかおっくうな物でしたが近年の暖冬による少雪に乗じて試してみるのも一興かと思います。

「火燭=闇を演出する道具」
夜咄の茶事ではまるで、江戸時代にいるような雰囲気を味わえる闇の中で全てが進行します。
 寄付待合に「座敷行燈」と呼ばれる比較的大きな行燈が置かれます。形も様々あり、往時の風情があります。


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するめ瓦

茶室用の物は「するめ瓦」と呼ばれる主に楽焼で出来たかわらけが入っており、あたかも焼いたするめを思わせるところからの名称です。灯明油を使い灯心に火を付けますが、短檠のように長くはしません。
「火燈」の道具と共にこの時期は暖を取るための道具も使われます。近頃はアッという間に温まる機械が多くでていますが、お茶をするときぐらい昔の風情で寒さを火鉢や手焙りなどに「藁灰」をいれ、赤々と燃える炭火で暖まるというのも趣があります。

火燈に気を取られ待合いの軸に目がいきにくい事もありがちです。

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足下行燈

この時期なら節分、梅花祭、など春を待つ趣向のものが喜ばれます。
本席で「前茶」をする事もあり、待合いでは「白湯」の汲出の替わりに「甘酒」など甘く温かい飲み物が出されます。これらの器なども凝っている物が出ると楽しくなります。暖をとる「火鉢」も待合いにありがたい物です。
露地に出ると「蝋燭」を灯した「手燭」が置かれており、正客が手にした後、連客、お詰めまで揃って腰掛待合へ「雁行」していくこととなります。「足下行燈」は露地のそこここに置かれ、行く手を知らす細身の行燈です。
露地に雪などうっすらと降ったりしたら、それこそご馳走、飛び石のところだけ雪を除き、浮かび上がる露地を歩く景色は格別。

ちらちら降る雪の中「ばっちょう」とも呼ばれる「露地笠」を手に「露地下駄」で歩く露地の風情もなかなかです。もっとも大雪の日や吹雪いたときなどには難しいでしょうが。

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露地行灯

「露地行燈」は「腰掛待合」の足下に置かれています。「座敷行燈」同様「するめ瓦大講堂窯」が入っています。腰掛待合にはいつもの煙草盆に加え小振りな「手焙」が「円座」のわきに添えられ「すり鉢」などを利用した「火鉢」に「藁灰」を入れ置かれることもあり、少しでも暖かく客を迎えたい亭主の気持ちが伝わります。また寒い露地にも風情を添えるものでもあります。勿論、夜咄に限らずこの時期の茶事には欠かせない物といえるでしょう。
亭主が新しい蝋燭に灯をともし「手燭」を持って現れます。
蹲踞を改めた後正客と中門を挟んで手燭の交換がなされます。燈火にいらぬ心配をかけないように、との姿を現します。加えて夜咄の風情をいっそう盛り立てます。
中門を通り、「蹲踞」に向かいます。役石の向こうには「灯籠」があり、その火袋には、土器などに灯がともされています。「露地の灯籠」は決して飾りではなく実用品です。石灯籠であることも多いのですが「利休好木灯籠」をはじめ木製陶器製、金属製の物などもあります。亭主が茶室へ戻ると客は手燭の明かりを頼りに、連なって蹲踞を使います。石灯籠にも障子を立てておきます。
「蹲踞(つくばい)」は亭主が冷たさを省みず手を真っ赤にして(?)清めてあり、清水が張られていますが、重ねて客への心遣いとして「湯桶(ゆおけ)」に手洗い用の暖かなお湯が用意されています。遠慮などせず亭主の心遣い、ありがたく受け止めて使わせていただきましょう。
茶室の躙口上の窓から明かりが漏れています。それを目当てに向かいます。手燭は躙口の沓脱石下へ置き連客の助けとします。

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笹戸と竹檠

 茶室へ入りますと、その窓以外に障子の代わりに点てられた「笹戸」と呼ばれる、へぎ板を立てた戸が中の燈火を漏らさないように立てられています。夜咄ならではの風情ある物です。
本席の床の間には、暗くとも読める大きな字の物か、逆に読むには困難な「消息」等を掛けることが多いようです。
またこれに限る物ではありませんが「語(かたり)(話(はなし))尽山雲海月情(つくすさんうんかいげつのじょう)」は夜咄の掛け物としてもよく用いられます。
 床には手燭が添えられており、掛け物を拝見する際に客が手にとって良いことになっています。この際手の方を軸に向け蝋燭の煤が掛け物を汚さないようにします。(燃やさないため?との説もありますが)

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手燭で軸を拝見

炉の脇には「短檠(たんけい)」に「雀瓦(すずめがわら)」が置かれ炉中と室内を照らしています。長い灯心が添えられているのは「少しのも長くお話しください。」との意味です。短檠の下の台には灯心を掻き出すための竹の棒、または代用としての黒文字が奉書を敷いた皿の上に置かれます。またその下には「油差」が入れられています。短檠を置く空間のない極狭い小間であれば、代わりに「竹檠(ちっけい)」や「掛燈台(かけとうだい)」が用いられることもあります。

 

 

 

 

 

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